小平市の活性化についての研究レポートが完成しました

小平市の活性化研究 住んでよし 訪れてよし 働いてよし 診断士活動

東京都中小企業診断士協会 三多摩支部の地域研究会で、約1年にわたって取り組んできた「小平市の活性化についての研究」レポートが、令和7年12月に完成しました。研究会メンバー総勢24名による共同研究です。

レポートの概要

研究会では実際に小平市内を歩き、データ分析も組み合わせながら、小平市の現状・強み・課題を多面的に分析しました。RESASなどの統計データ、デジタル庁の地域幸福度(Well-Being)指標などを活用し、企業分析でもおなじみのSWOT分析で小平市の特徴をまとめました。

分析を通じて私たちが気づいたのは、小平市は「現状の満足度が低くないがゆえに、緩やかな衰退に気づきにくい」という”茹でガエル状態”のリスクです。豊かな自然、充実した教育・福祉、新宿まで最速30分のアクセス……住みやすい街であることは確かです。しかし、将来に向けて今から手を打つ必要があると考えました。

そこで提言の軸として、次の3つを設定しました。

レポートの構成はざっくりとこんな感じです。

レポート目次(抜粋)
I. 小平市の現状と課題(統計データ、Well-Being指標、タワマン計画)
II. 小平市の環境分析(SWOT分析・提言の方向性)
III. 住んでよし実現に向けた提言(6項目)
IV. 訪れてよし実現に向けた提言(5項目)
V. 働いてよし実現に向けた提言(5項目)← 私はここを担当

私が担当したパート:(3) 働く親のための子育て支援

「働いてよし」の章には5つの提言がありますが、私が担当したのはその中の 「(3) 働く親のための子育て支援」 です。

なぜこのテーマを選んだか

小平市は「待機児童ゼロ」を達成しており、子育て環境は一見恵まれています。一方でデータを見ると、30〜40代の労働力率が全国・東京都平均を下回っていることがわかりました(例:35〜39歳の労働力率は63%、全国平均は72〜73%)。

「働きたいけれど、子育てとの両立が難しい」という状況が、小平市でも起きているのではないか。そこが着眼点でした。

現状分析:親たちが抱える困りごと

子育てと仕事の両立で多くの親が「心身の余裕がない」「家事の時間が十分とれない」「子供と接する時間が確保できない」といった悩みを抱えていることが、各種調査からも示されています。また空き家率が多摩地区で2番目に高い(13.3%)という課題とも絡めて考えました。

提言内容:駅前に「託児施設+シェアオフィス」を

提言としては、駅前商店街の空き店舗を活用して、託児施設とシェアオフィスを一体設置するという案です。

提言のポイント

  • 都内に通勤する親が子どもを預けてそのまま出勤できる
  • テレワーク・フリーランスの方は預けて隣のシェアオフィスで仕事できる
  • 商店街の空き店舗活用にもなり、一石二鳥
  • 小平駅・花小金井駅周辺の未就学児が多いエリアが主な対象

参考事例として、渋谷区の「マフィス北参道」(企業主導型保育施設+シェアオフィス)を取り上げました。北参道駅徒歩3分という立地で、保育とオフィスが同一ビルにあり、親が子どもの成長を感じながら仕事できる環境を提供しています。

小平市でも、こういった「働く親の日常動線に寄り添う」仕組みが商店街活性化とセットで実現できれば、「住んでよし」「働いてよし」の両方に貢献できると考えています。

感想

もともと私自身が小平市の出身で、今も生活圏の多くに小平市が含まれていることから、とても興味深く、また、小平市がもっと活気のある街になってほしいという想いで取り組みました。様々な統計データや、多様な経験を持つメンバーの知見などを組み合わせて、幅広く、深い提言がまとめられたのではないかと思います。

今回の研究を通じて、地域の課題を多面的に分析し、実行可能な提言にまとめる難しさと面白さを改めて実感しました。レポートが小平市の未来を考える何らかの一助になれば幸いです。

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