島しょ行ってきたシリーズ、第2弾!まだ2つ目なのにシリーズというのはおこがましいですが、まあそこは気にしないことにして。
東京都中小企業診断士協会 三多摩支部の企画で、2024年11月に八丈島に行ってきましたので、そのレポート記事です。
企画の趣旨と日程
三多摩支部の担当エリアには島しょ部が含まれているのですが、島に行ったことがない会員も多く、定期的に島を訪問し、島の事業者や行政、支援機関の方とお会いする機会を支部の企画として提供していただいています。
今回は、1泊2日の日程で、初日に移動と八丈島で活動されている事業者を訪問し、経営者様へのヒアリング、事業所内を見学をさせていただいて、2日目には参加した診断士から提言を行いました。また、2日目の午後は島内の観光スポットも巡る充実した行程となりました。
八丈島は、東京の南方海上286キロメートルに位置し、面積69.11平方キロメートルのひょうたん型をした島です。地形的には富士火山帯に属する火山島であり、南東部を占める三原山(700.9メートル)と北西部を占める八丈富士(854.3メートル)から成り立っています。(八丈町ホームページより抜粋)
船と飛行機のルートがあります。飛行機なら約55分、船だと、三宅島~御蔵島を経由して、約10時間20分かかります。今回は飛行機で行きました。
八丈島には、東京島しょ部で唯一ANAが就航しており、羽田空港から行くことができます。天気も良く順調な往路でした。飛行機は平日の午前中の便でしたが、ほぼ満席だったと思います。
空港から一歩出ると、目の前に八丈富士がそびえています。八丈島、キター!!
訪問先でのヒアリングと提言
初日の午後に事業者様に訪問して、ヒアリングと見学をさせていただきました。訪問先は、介護福祉施設。従業員数は数名で決して大きな会社ではありませんが、社長さんの前向きなお話をたくさんお聞きできましたし、いろいろ課題も抱えている中でも、様々な想いをもって、考えたり取り組んだりされていることが分かりました。
翌日、参加した診断士がそれぞれヒアリングのお話などから感じたことや課題をもとに2~3ページの報告書をまとめて、5分程度のプレゼンを行いました。診断士が10人も提言を書いたら、皆さん普通に考えることは当然書いてくるでしょうし、悩んだ結果、私はすぐにできないかもしれないけどもし実現したら面白いかも!と思えるような提言をまとめてみました。
実際に皆さんの課題の整理や提言を聞いていると、自分には思いつかなかったような提案もたくさんあって、私自身にとっても刺激を受けた発表会となりました。聞いていただいた社長さんも皆さんのお話を聞き、早く帰ってもう一度じっくり報告書を読みたいとおっしゃって頂き、うれしかったですね。やっぱり、我々は経営者やそこで働く人に喜んでもらえる、役に立ちたいという想いでいますので、そういうお言葉をいただけるのは何よりうれしいことと改めて感じました。
八丈島の魅力
八丈島の魅力はたくさんありますが、私が実際に体験したものをいくつかご紹介します。
初日の夜は参加メンバーで懇親会を行いました。島寿司、明日葉の天ぷら、くさやなど・・・。どれも新鮮で、八丈島ならではのお食事をいただくことができました。くさやはやっぱり強烈でした!
また、プレゼン終了後は島内観光ということで、名所などを巡りました。
まずはお昼ご飯は、八丈バーガー「SEA SIDE KITCHEN WA」さんへ。
肉厚でおいしかった~。八丈レモン味もさっぱりでよかったです。いろんなトッピングが楽しめますので、行かれた時はぜひお試しください。私はパティ1枚にしてしまったのですが、少なくとも2枚くらいはあった方が良いです。1枚では物足りなかった。女性だと1枚でちょうどいいかも。すごい人は11枚なんて記録もあるそうです。写真飾ってありましたが、もう笑うしかないです。あんなのどうやって食べるんだ・・・
回天の基地。実際にここから出撃することはなかったそうですが、壕の中で待機していた若き兵士たちの気持ちを思うと気の引き締まる思いがしました。
八丈島には牧場があるんです。八丈富士の中腹にあり、見晴らしもめちゃくちゃよかったです。ちょっと風が強くて寒かったのですが。
写真では見えませんが、この海のはるか先に青ヶ島がうっすらと見えていました。
で、その牛乳を使っているジャージーカフェさんでホットミルクをいただきました。
イラストもかわいいし、ブランディングが上手ですね。
続いては、八丈支所に併設されている八丈島歴史民俗資料館へ。八丈島の歴史や貴重な展示物が飾られておりました。どのように人が渡ってきたのかとかも紹介されていたのですが、GoogleMapのない時代にどうしてここに来れた人がいるのか不思議で仕方ありません。
ちなみにこの資料館、当日が最終日で、翌日から閉館が決まっていたとのことです。どこかに移転するのでしょうか。
八丈島は罪人の流刑地としても知られています。関が原で敗れた宇喜田秀家とその妻豪姫も八丈島に流され、50年ほどこの地で過ごし亡くなったそうです。西側の海岸沿いに記念碑と二人の像があり、海を向いて座っていました。
他にも見どころはあるようなのですが、今回私が行ったのはこのくらいでした。
八丈島観光協会のホームページにはたくさん見所などが紹介されています。興味のある方は是非チェックしてみてください。
まとめ
三宅島の続いて、東京島しょ部、2つ目の訪問となりました。三宅島は2023年2月だったので、一応2年連続となりました。また来年もどこか行きたい。
診断士としては、島の事業者に何か役に立てないかという想いがあるのですが、島特有の難しさもあるし、我々内地の者は島の人にとって、やはり「よそもの」であり、踏み込みにくい部分もあるのも実感します。ただ、そんなこと関係なしに、我々の言葉に耳を傾けてくれる事業者さんもいるので、すべて理解し、寄り添えるわけではないかもしれないけど、それでも何かできることを探して、これからも私のテーマの一つとして島に関わっていきたいと思っています。