お仕事に有料道路を使われる事業者さんは、ETC利用料金のインボイス対応はお済みでしょうか。
クレジット明細ではダメ!?
多くの事業者では、ETCの料金は月に一回届くクレジット明細を元に経費処理されているのではないかと思いますが、インボイス制度においては、クレジット明細では要件を満たす書類とならないのです!
これまでは、3万円未満の場合は領収書なしでも経費や仕入税額控除に含められたのですが、インボイス制度にはその規定がありません。
これから、施行までにまた変わるかもしれませんけど。
でどうしたら良いかというと、ETC利用明細サービスを使って、ネットで利用明細をダウンロードすることになます。
ETC利用明細サービス
ETC利用明細サービスのホームページで、下記のような利用明細を確認することができます。

ETC利用明細サービスはインボイス対応予定。
2023/4/10のお知らせで、インボイス対応について、10月からレイアウトを変更するとのことです。
簡易インボイス様式を満たすものとなっています。
ちなみに、5月現在の証明書PDFをダウンロードするとこんな感じで、まだインボイスの必要項目である適格事業者番号や税率などが表示されていません。

新規登録に必要な情報
- ETCカードのカード番号
- メールアドレス
- 上記のETCカードで、ETC無線通行により高速道路をご利用した際の、車載器管理番号、車両番号(ナンバープレートの4桁の番号)、ご利用年月日
実際にこのカードでETCを利用していないと登録ができません。
また、カードを使いまわし、複数の異なる車両(車載機)を利用している場合には、使用したときの日付・カード・車載機管理番号・車両番号が一致しないと登録できませんので、ご注意ください。
ただし、一度登録ができれば、あとはそのETCカードで利用した明細は、異なる車両の分も確認することができます。
車載器管理番号の確認に手間取る
車載器管理番号は、個人で車載器を購入した際には購入したときに入っていた書類や車載器にシールが貼ってあるようなので、確認できます。
車載器管理番号の確認方法について(ETC利用明細サービス)

また、車に標準で搭載されている車も増えていると思いますが、その場合には車検証入れにセットアップ証明書が一緒に入っているのでそちらで確認できます。うちの車は標準装備だったので、車検証に入っていたのですが、これがなかなか見つからなくて(笑)

電子帳簿保存法も注意。
ちなみに、このようにネットから証憑書類を取得する場合、2023年12月に宥恕期間の終了する電子帳簿保存法における電子取引にあたり印刷して紙で保管はできなくなりますので、電子証憑保管機能のある会計ソフトなどを活用して、データのまま保管することが必要です。